『週刊エコノミスト』

先日書いた記事の掲載された『週刊エコノミスト』が届いた。本日発売である。見かけたら立ち読みしてちょんまげ。
学生時代、この雑誌はもっとアカデミックで、執筆者はほとんどが大学の経済学、経営学の先生たちだった。我が和歌山大学経済学部・小野ゼミでは毎週、『エコノミスト』『日経新聞』から記事を拾ってひとり5分くらいの論評をする、という課題が課せられていた。両方とも無理して読んだが、デキの悪い私にはとても難しかったのを覚えている。今はリニューアルされてビジネスマン向けに読みやすくなっているので、私どもにまで注文が来るのである。小野先生が読んだら「なんでこいつが!?」とお怒りになるやも知れぬ。


ところで
キリンとサントリー経営統合というニュースには驚いた。かつてキリンのメインは三菱、サントリーのメインは三和。いまはともに三菱東京UFJなので、おそらく動いているのは銀行さんで、ニュースをリークしたのも銀行関係なのだろう。狙いはサントリーの株式公開か? 昔、銀行で広報をやっていた頃、頭取と先代の佐治さんが対談をしたことがあった。頭取が「なんでサントリーさんは上場しまへんねん」と問うと、佐治さんは「上場して株主がうるそう言うて、うちのウイスキーの味が変わったら、頭取、困りまへんか?」。いい話だが、これも古の幻となるのか。
それにしても、キリン・サントリーホールディングスになれば、当然のことながら本社は東京になるわけで、大阪の地盤沈下は一層進む恐れがある。かつて、サントリーホールが東京に出来ると決まったとき、大阪の文化人たちは「サントリーさんなんでや!」と非難したと言うが、果たして今回はどう出る。

8時から、練馬区某所で松本零士先生インタビュー。11時過ぎまで。終電に滑り込みセーフで帰宅。優秀なライターさんはこういう場合、寝袋を持って出て、徹底的に取材で粘って、駅か公園で野宿という説もあるが、実はそういうライターさんは都内在住なのでそんなアホなことをする必要がないのであった。千葉は遠いよ。