さいとう・たかを先生/選挙/アイーダ

30日は、衆議院議員選挙。早起きして投票所が開くのを待って出かける。小選挙区と比例並立というのは実にわかりにくい。すっきりしたほうが良いと思うのだが。投票後、散歩していたら、雨が降ってきた。

午後は、森下文化センターまで。さいとう・たかを先生とのトーク。きちんと進行表を送ったいたので「A型でしょ」と先生に言われてまった。さいとう先生は血液型に凝っているのであった。トークは2時間。緊張して疲れた。
終わってから、客席に来ていたマンガ史研究会のみなさんと居酒屋で飲む。成瀬さんがさいとう先生の珍しい貸本時代の少女マンガを持ってきていたので盛り上がる。途中、文化庁が「メディア芸術センター(仮)」の調査費用として700万円の概算要求を出した話になって、「民間のシンクタンクに丸投げするのなら、うちなら250万円でできるぜ」と言ったのは本気である。大手代理店に700万円で丸投げされたものは、350万円で中小のプロダクションに丸投げされて、そこからうちみたいな小さな事務所に200〜250万円で丸投げされるのが相場だから、まっとうな計算なのである。

帰宅後、選挙速報を見る。歌の文句じゃないけど「あとの態度が大事だぜ」。民主政権ですぐに変化を期待できるのか、と言えば難しい。が、何度か政権交代を続けていくうちに徐々に変化が見えてくるだろう。そういう気の長い話が苦手な国民のみなさんが、どこまでつきあいきれるか、がこれからは試されるんだろうし、そうなってこその国民主権なんだと思うよ。

31日は台風接近。
午前中は、請求書を書いたり、いろいろ連絡したり。授業に使う資料を大学まで送ったりする。

2時から東京フォーラムで「ミュージカル アイーダ」。安蘭けいの退団後初主演作。もともと、宝塚星組湖月わたる主演でやった「王家に捧ぐ歌」のミュージカル版。宝塚版でも安蘭がアイーダ役で評判をとった。宝塚では主人公はラダメスなんだけど、ミュージカルはアイーダが主人公。というわけで、安蘭も伸び伸びと演じていて、歌も宝塚版よりもずっと素晴らしい。ラストでは思わず泣いてしまった。

はねてから、銀座松屋にまわって、「赤塚不二夫展」を見学。