屋根の上のバイオリン弾き

朝から秋田書店に出かけて入稿。終わってから神永取締役、大西部長といろいろ。

午後は広尾に出かけて、都立中央図書館で調べ物。すっかり電子化されて、パソコンで探してバーコードで申請できるようになったのだが、なんだか昔が懐かしい。便利すぎるのってどうも味気ない気がするのは、歳のせいかなあ。

5時半に仕事場を出て、日比谷。日生劇場で「屋根の上のバイオリン弾き」。このミュージカルは今はなき梅田コマ劇場で森繁久彌のテビエを観て以来、いったい何度観ているのだろう。10回ではきかないな。市村正親のテビエは2004年春の東京芸術劇場以来5年半ぶり。あのときは、その前に見た「リチャード3世」の夏木マリ香寿たつきとの共演という期待が大きすぎたのか、印象はイマイチ。ユダヤ人の迫害という暗い部分が目立っていたような気がした。今回は、ゴールデにツレちゃんを迎えて、とてもリラックスした市村さんを見ることができた。完全に市村テビエができあがった、と思う。ツレちゃんとのデュエット「愛しているかい?」は最高。やっぱりツレちゃんの存在感はすごいわ。前回チャヴァ役の笹本玲奈がホーデル役で、歌のうまいのをたっぷりと披露。いやー、芝居は生き物だねえ。全体の印象も、人間の愛と生きるエネルギーを感じさせるもので、確かに泣けたのではあるが、ラストには希望の光が見えた。