ありえへん低収入

今朝の「ゲゲゲの女房」は、貧乏のどん底の水木家にマルサがやってくるお話。申告所得があまりにも低いので、脱税を疑って税務調査にやってきたわけである。はじめは鷹揚に応対していた水木先生がついに切れて、質札をマルサに投げつける、ファンの間では有名なエピソードである。
実は、似たような経験を25年ほど前にしたことがあった。あたしの場合は税務署から呼び出しがあって、指定された日に伝票や帳簿を持っていくと、やはり「ヘンですなあ。こんな収入で食べられるはずないやないですか。ナニかほかに収入があってそっちを申告漏れしているんとちがいますか」と訊かれたのだった。余計なお世話だよ。事務所を開いて2年くらいで、事務所の家賃・光熱費や交通費を引いた申告所得は120万円を切っていたから、本当にカツカツだったころだ。前日の晩飯のご飯とおかずの残りを弁当に詰めていたのだ。今だって立派な貧乏人だが、あの頃はありえへんような貧乏だったのだ。

午前中、「せこむらいふ」の再校正を戻して、昼は「磯はな」。

午後は、新書のゲラ。気づいた書き足しを打ち込んだりしながらなので、なかなか進まない。実は、明日もはとバス取材。ほとんど泥縄状態である。

小学館クリエイティブの川村さんからは今朝の読売新聞に載った「黄金都市」の記事のファックス。社会面なのだねえ。あたしのコメント入り。……って、ほんの少しだけ。