四万六千日 お暑い盛りでございます

2週間ぶりのオフ。夏日だが家の中はクーラーなしでも大丈夫。
今日は浅草・浅草寺の四万六千日。この日に参ると四万六千日分のご利益があるというので、昔は柳橋あたりから参詣の行列が続いた、という。落語の「船徳」は、混雑を避けて柳橋の船宿から川舟に乗り大川を上って浅草に参詣しようという風流な二人連れが、勘当されて船宿に厄介になっている若旦那が操る舟に乗り合わせてしまう、という噺。冒頭に、船頭になりたいと思い立った若旦那が親方に相談する一こまがあって、場面は月日の流れた四万六千日に飛ぶ。ここで「四万六千日 お暑い盛りでございます」というキメ台詞が入る。この一言で、聴き手に暑い夏の一日を思い出させるのが名人、とされた。近年は、笑いの取れる後半の若旦那の船頭ぶりに重点を置くために、ここはさらりと済ませる傾向にあるのだけど、いいフレーズなんだよなあ。

そういえば、馬桜師匠にはじめてお会いしたのも四万六千日。浅草演芸ホールそばの喫茶店で、『ダ・ヴィンチ』の特集のために、江戸川乱歩がらみのインタビューを行ったのであった。あれは何年前だったっけ??
7月の今頃は8月売りの追い込みで、とにかく忙しい時期でね。しかも、集中講義の準備もあってばたばただ。
「せこむらいふ」の取材準備もせねばなあ。