『少年文庫』/「サンデー・マガジンのDNA展」

 しばらく晴れるはずだったのに、曇り。散歩の時間に涼しいのは助かるが、ちょっと寂しい。

 今日はこんなものを手に入れた。山川惣治が挿絵や絵物語「鉄のみち」を描いている。田河水泡も「蟇平」という1ページマンガを描いている。見たことのない雑誌だったので買ってみただけ。でも、特集になっている蒸気機関の話はなかなか面白い。1947年6月号で10巻5号となっているので、創刊は1938年? 


司馬遼太郎記念館」取材のテープ起こしにかかる。
昼は「興安楼」で麻婆豆腐定食。そのまま床屋に立ち寄る。盆休みで暇を予想してスタッフを休ませたらてんてこ舞いなんだそうだ。ちょうど空き時間だったので刈ってもらう。

 午後は武蔵小杉の川崎市民ミュージアムまで。「サンデー・マガジンのDNA展」を見学。
 ひとつだけ気になったのは(これは批判とかそういうことじゃなくて)、昭和20〜30年代の描き下ろし単行本をひとくくりに「貸本マンガ」としていたこと。貸本か売り本かは流通の問題であって、ひとつの描き下ろし単行本が貸本にも売り本にもなっているケースがあるから、ちょっと乱暴なような気がする。「手塚治虫も貸本から」とする人たちもいるようなので、学会ではこの考え方がオーソライズされているのかもしれないが、もうちょっと検討して貰えるとありがたい。たしかに、「赤本」という侮蔑を込めた俗称で呼ぶのをはばかった、という気持ちは理解できるのだけど……。

 で、その横でやっていた企画展「60年代〜80年代の時代の息吹」が面白かった。フォトジャーナリスト熊切圭介の作品と、篠山紀信立木義浩による女性ポートレートの展示、万博や札幌オリンピック、デパートなどのポスターアートの展示など。『週刊朝日』の篠山紀信撮影の表紙から時代を代表する女性をピックアップしたコーナーがいい。この歳になって見ると、大地喜和子って良い女だったのねえ。

夜は恒例の「想田四くんを囲むかい(ヨン様の会)。酔っ払ったぜ。