豊志賀の死

「くれない頭巾」のゲラを戻して、その他手配をいろいろ。できれば14日中にリストとか手配ものを片付けておきたいものだ。明日はコミケをのぞくか、川崎市民ミュージアムに行くかできたらいいのだけど……。

昼は家のものが来たので「江戸っ子寿司」本店。特選をおごる。

2時半に仕事場を出て歌舞伎座。納涼歌舞伎昼の部「豊志賀の死」「船弁慶」。席がひどかったねえ。3階席の西1列18番。花道が見えないのはしょうがないが、舞台の下手4分の1くらいも見えない。しかも、左のおばさんがやたらと身を乗り出す。「ちょっとすいません」と声をかけると下がってくれるのだが、じきに前に前に。
「豊志賀の死」は、福助の豊志賀に勘太郎の新吉。おじきが弥十郎、長屋の師匠が勘三郎という豪華配役。でもねえ、今の人達って怪談で大爆笑なんだね。円朝がみたらどう思うのだろうか? わたしの頭が古いのかな。
でもまあ、豊志賀がはじめから顔が崩れた状態だとたしかに恐さは半減する。お岩さんもそうだけど、美人の顔が崩れて行くのが恐いのだ。
船弁慶」は勘三郎静御前と知盛二役が見どころ、なんだけど花道も下手も見えないのでは、ちょっとねえ。夜の部「乳房榎」をここで見たら怒るよ、たぶん。
ああ、1階で歌舞伎が観たい!