あっぷる・こあ

「古書に見る関西出版の明治から昭和(仮)」の編集人・林さんから「もうちょっと図版を」というメールが届いたので、納戸をごそごそやっていたら、崩れた山の下から探していたミニコミ誌「あっぷる・こあ」が出てきた。「COM」が休刊になって、ぐらこん関西のメンバーが中心になって1972年に創刊したマンガ専門の季刊誌だ。やまだ紫さんの『性悪猫』をこのミニコミ誌でも読んだ記憶があって、気になっていたのだ。創刊号では、やまださんと芥真木さん、樹村みのりさんという、大好きな女流3人の共作が出るはずで楽しみにしていたのを思い出した。残念なことに、やまださんは病気休載になっていて、第2号に「性悪猫」4Pと「空への憎言」という詩とイラスト4Pが載っている。記憶は間違いではなかった。

そんなことをしていたらもうお昼だ。あわわ。筑摩の青木さんから、大阪の井上さんが来るので、という電話。

1時に「八つ手屋」に行くとほぼ満席。「アド街効果」がまだ続いているものと見える。ちょうど空きが出たので、天丼の中を頼んだ。混んでいるので待ち時間も長い。例によって人間観察など……。途中入ってきたいかにもマスコミ関係者風のふたりには笑った。「おもしろそうな店だな」と話ながら入ってきたのである。普通、食い物屋に入るときは「うまそう」だろうに。マスコミ関係者(と決まったわけではないが)の頭の中と来たら……。

そのまま都営地下鉄で森下まで。昨日の電話で、やはり現地での展示などを見ないと日曜日のトークの進行プランは出来ないとわかったのだ。行ってみると、なかなか工夫された展示で、これを生かさない手はないぞ、ということで担当の方といろいろ。



戻って、早速出ていた「古書に見る……」のゲラを見て、先日の数土さんインタビューを原稿化しはじめる。