小熊秀雄漫画傑作集

もう2週間くらい前に届いていたのだけど、とりあえず。

戦前のプロレタリア詩人・小熊秀雄が旭太郎名義で原作を担当したマンガ単行本の復刻である。「不思議な国インドの旅・勇者イリヤ」を神保町の「翠光堂」で見つけて、「へえ」と驚いて、ずいぶん経ってから続刊をアマゾンに注文したのであった。ネームを現代仮名遣いに直しているという難はあるが、貴重な歴史的資料である。発行元は創風社。編集担当の高橋さんは、お母様が、旭太郎作「愉快な仔熊」のマンガを描いた芳賀たかしの姪という方。創風社からは「芳賀たかし漫画傑作集」も出ていて、旭太郎(小熊秀雄)のマンガ関連の仕事は小学館クリエイティブ大城のぼる作品とあわせて今では大半が読める。ありがたいことである。