漫画空想天国

大阪の三島書房が、昭和24年12月25日に発行した『漫画空想天国』である。関西児童漫画協会編で、編者は大野きよし。『謎のマンガ家・酒井七馬伝』でも紹介した、酒井七馬と大野きよしが呼びかけ人になった「関西児童漫画会」のアンソロジーであろう。表紙は大野きよし。うまい。「探検もの」というテーマで括ったのだろうが、手塚治虫の『ターザンの洞窟』や、酒井さんの『魔神境』などを収録。西田静二は「ガリバー旅行記」を描いている。全編3色カラーで60ページ。定価は80円とお高い。のちに名古屋の版元からそっくりのものが出ている。これももちろん「酒井七馬回顧展」用である。

昼は家のものと一緒に神田駅前の「ねぎし」。
旬の本棚の原稿を書き、3時過ぎに仕事場を出て半蔵門。「まんが最前線」のために宝島社を取材。取材前にちょっと時間つぶしのつもりで立ち寄った「日本カメラ博物館」が見応えがあって面白かった。取材は「このマンガがすごい! 大賞」について。活力がある出版社はすごいねえ。