アイヌの美

午前中は、京都文化博物館で開催中の「アイヌの美 カムイと創造する世界」展を見学。旧日銀京都支店の建物を使った分館にまず驚く。展示もアイヌ固有の文化の水準の高さをわかりやすく見せてくれている。誰かが「これケルトやん」と言っていたが、たしかにそのとおりだ。併催の写真展「掛川源一郎が見た戦後北海道」も観る。

午後は京都国際マンガミュージアムで鈴木さんとの対談2日目。慣れもあるけど、昨日よりもうまくいったと思う。今の出版流通システムの落し穴や、それが資源の無駄につながっていることも話してもらう。中国やインドネシアでは、子どもの教科書を電子書籍化する動きがはじまっている、という話がおもしろい。実は昨夜、川村さんが「日本人は教科書を読むことで、本は紙に印刷されるものだという擦り込みが出来ている。だから、そう簡単には紙からデジタルに移らないだろう」と言っていたのである。とすると、これから先の中国やインドネシア、おそらくインドなども、電子書籍に親和性を持つ子どもたちがたくさん生まれて、彼らが大人になって自然に電子書籍を読むようになるのかもしれない。ほかにも有意義なお話をたくさん聞いたのに、お客さんが少なかったのがちょっと残念。

さて、マンガがらみの予定もこれで大きなものは終了。新書の原稿に本格的にかからないと。