薄雪化粧

朝から雪が降って8時頃にはごらんの通り。すぐにやんで溶けてしまったが、本当に今年は雪に縁がある。

今日も新書の原稿を書く。「おいらんショー」のはじまりと、ミッチブームなどを書いて第三章は完結。第四章のはとバスガイドの話を書き始めた。

お昼過ぎに、文化庁の委嘱を受けたところから「メディア芸術」関係のヒアリングに来られた。おそらくうちの仕事場を見て驚いたはずである。いかにも学会から無視され続けている在野のマッドサイエンティストって感じだものね。ふふふふ。

昼は「中華ひかり」。

午後も原稿。なんとか12枚。

でも、そろそろ仕事場を出て日比谷に向かうのであった。本日はシアタークリエで「ＴＨＥ３９ＳＴＥＰＳ」を観る。このブログの読者からはしょっちゅうお芝居を観ているように思われているが、今月はこれが初めてのお芝居。本当に久しぶりなのだよ。

アルフレッド・ヒッチコックがイギリス時代の１９３５年に製作したジョン・バカン原作の映画「三十九夜」をあるイギリス人俳優がたった4人で舞台化した、という設定のコメディ。あちこちにヒッチコックへのオマージュが散りばめられていて実に楽しい。主人公が「これはハリス・ツイードのスーツ」というあたり、ハリス・ツイード愛用者としてはちょっと「えへん」なのだ。ロンドン・ウエストエンドで大ヒットしたものを、石丸幹二、高岡早紀、今村ねずみ、浅野和之で。１３９役を４人で……というのは凄い。

藤田まことさんの訃報。昔、関西テレビでやっていた大阪市の広報番組「わがまちＯＳＡＫＡ」の取材に同行させてもらったことがあった。無名時代の藤田さんが住んでいた新世界のアパートや、近鉄の試合で無量をいやした日生球場などをまわって、日生のスタンドで思い出を語ってもらうためにカメラをセッティングしている合間に、「友人が前田製菓の副社長の息子です」と話すとすごく喜ばれて「ぼく、あそこには足向けて寝られませんねん」と言われたのを思い出した。