影男

今日から今年の後半である。いつもの公園の横に、小さな竹林のあるおうちがあって、例年のように笹を切る作業をしていた。近所の幼稚園や保育園に配るのだそうだ。七夕ももうすぐ。
精華の集中講義や、デジハリの留学生向け夏期特別講義、秋からのレギュラー講義などに関して、それぞれの教務からメールが届いていた。そろそろ細かなツメをしていかないと。デジタルコンテンツ協会からも編集委員会のお知らせ。7月8日午後である。7月は暇かいな、と思っていたのだけどね。
そういえば、今月はそば打ち教室に行くのだ。上手に打てたら、そば屋を目指してみようかな。第3の人生はそば屋、って結構憧れるのだよね。
昼は駅前にできたばかりの「味の時計台」を試した。店があるのは、かつて焼き肉の「107」の社長が立ち食いそば「一休」と立ち飲みバー「地下倉庫」を経営していた場所だ。有名なラーメン・チェーンだけど、好きな味ではないなあ。
午後は昨日書くはずだった「まんがのソムリエ」原稿。佐藤まさあきの『影男』を取り上げた。B級ウエスタン映画を現代日本に移した貸本劇画としてはじまった「影男」シリーズだが、のちに『プレイコミック』に連載されたものは、江戸川乱歩の『影男』から相当の影響を受けている。佐藤まさあき自身は『パノラマ島奇譚』の影響というのだけどね。今だったら「パクリ」と騒がれたかもしれないが、当時の感覚ではあくまでもオマージュなのだ。個人的には、これが劇画というのもの面白さだと思っているのだけど、そこにはあまり触れずに、貸本マンガ追放運動を中心に書いた。