イン・ザ・ハイツ
昨夜は遅くまで、校正下請け作業。
仕事場に出ると、小杉さんから新刊『歌集阪神タイガース 虎にしびれて』が届いていた。なぜか著者名が「小杉なんぎん」になっていて、2度目の改名である。個人的にはあまりコロコロと筆名を変えるのは感心しないのだけど、まあゲン担ぎなのかな。タイミング的には阪神が首位戦線を戦いっている今は最高の商機。ぜひベストセラーを狙って欲しいもの。
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3時に仕上げた校正を持って神保町まで。暑い・・・。
校正の指摘を説明しながら小クリで1時間あまり。途中、川村さんがB型で、担当編集がO型とわかっておののく。A型はこの両者に巻き込まれて苦労するのさ。
戻って、イーブック宮坂くんと電話で打ち合わせ。
夜は、東京国際フォーラムでブロードウエイミュージカル「イン・ザ・ハイツ」を観る。
向こうにワシントンブリッジが見えるNYの場末。ワシントン・ハイツの住民の多くはプエルトリコやカリブの国々から移民してきたマイノリティだ。主人公のウスナビは親から受け継いだ小さなドラッグストアを従兄弟のソニーと経営している。彼は美容院で働くバネッサが好きなのだけどデートにも誘えない。ウスナビとソニーを育ててくれた血のつながりのないおばあちゃんは、ハバナの出身。いつか国に戻ることを夢見て宝くじを買い続けている。ある夏の日、カリフォルニアの大学に進学し、地元のホープだったニーナが帰ってくる。彼女の両親はプエルトリコからNYに出てきて小さなタクシー会社を経営するまでになった立志伝中の人。しかし、ニーナは学資を稼ぐためのアルバイトが忙しく、成績が下がったために奨学金を打ち切られていたのだ。真実を知って怒る両親。彼女の心の支えになってくれたのは従業員のベニーだった。ウスナビがようやくバネッサを誘ってデートにこぎつけた夜。大停電が起きた。
古きよき松竹新喜劇を思わせるストーリー。それにしても、歌も踊りも日本のミュージカルでは考えられないほどすばらしい。隙がない。これでツアーカンパニーなのだから、オリジナルキャストはどれほどなんだろう。日米のこの差は当分埋まらないだろうな。