片山雅博さん訃報

アニメ作家で、多摩美大教授の片山雅博さんの訃報が届いた。同い年。学年も一緒のはずだけど、初対面のときから大人（たいじん）の趣があった。宝塚ホテルで行われた「手塚治虫フォーラム」の司会者が片山さんで、パネラーの初心者があたしだったのである。手塚先生の晩年の一番年若い友人だったから、手塚先生の裏話をずいぶん教えてもらった。とにかく恰幅が良くて、よく喋るし、元気なキャラクターだった。『ＣＯＭＩＣ　ＢＯＸ』関係でもいろいろご一緒させていただき、『ある日の手塚治虫』では原稿の遅さに泣かせてももらった。怠けているのじゃなく、凝り性なんだね。大学の先生になって、しばらくしてお会いしたらかなり痩せていて、「ちょっと病気だったから」と。それでも話し出すと止まらないキャラクターはそのままだった。アニメ界に大きな足跡を残し、教授としては数多くの才能を育てた、とは言いながら早すぎる。同い年の知人が亡くなるのは、かなりしんどい。

朝、イーブックの宮坂君に取材先候補を連絡して、電話打ち合わせ。
『カラー版鉄人28号』限定ＢＯＸのおまけにつける扉絵集の解題を書く。
1時過ぎに造本家の真田さんが来訪。つかさ苑でいっしょにランチ。
戻って、明日の「せこむらいふ」打ち合わせ用資料をつくり。送信。
あとはず〜と決算の入力作業。峠は越えたと思うのだが・・・