現象は繰り返す

私の昭和の終わり史

私の昭和の終わり史

んな本を読んでいる。中身は赤瀬川原平が昭和61〜62年にかけてアサ芸に連載したエッセイ。四番原がブレーキになって巨人が広島の後塵を拝し、バースと落合が三冠王をとり、落合がロッテから放出された時代。発行は2006年だから、ずいぶん古いエッセイ集をわざわざ出したことになる。でも、読み進んでいくと、ずいぶん今の時代と重なることが多い。円高で失業が増えるぞ、と評論家が叫んでいたり、売上税(つまり、のちの消費税)が問題になっていたり……。現象は繰り返す。そのタイミングで出版に踏み切った、ってことなんだろうな。
午前中は昨日の決算の見直し。漏れがちょっとあったので追加。4000円ばかり利益が圧縮された。
昼前に秋田書店の大西さん、星野さん来訪。「ラ・リヴィエール」でランチ。
午後は「まんがのシクミ」の原稿。「ディスクユニオン」での『坂道のアポロン』タイアップを軸に、マンガを使ったセールスプロモーションの可能性について5枚。
夕方から筑摩書房創立70周年記念パーティ。う〜ん、結局パーティは苦手だ。基本的に知らない人がほとんどだし、知っている人に会っても、みんなどんどん偉くなっていて、自分だけが取り残されているような気持ちになるだけだ。人間、努力をしないと、こういう結果になるのだね。3月のSF大賞のパーティに出るかどうかは微妙。
青木さん、磯辺さん、井上さんと有楽町で呑む。