伊達の十役

taihouji212014-05-06

明治座で五月花形歌舞伎夜の部「慙紅葉汗顔見勢 伊達の十役」を観てきました。
明治座の花形歌舞伎は去年5月が愛之助、11月が獅堂と若手中心の意欲的な舞台で、
今回は染五郎が十役早変わりに挑戦です。
「伊達の十役」は四世鶴屋南北の作ですが、
オリジナルの台本は残っておらず、
七世団十郎が十役早変わりで演じたという芝居絵などをもとに現・猿翁が猿之助時代に復活、
というか新たにつくりだした舞台です。
物語の鍵となるのは、鎌とねずみと羽生村。
つまり、累ものの「薫樹累物語」とおなじみの「伽羅先代萩」のお家騒動をあわせて、
早変わりや宙乗りなど、
猿之助歌舞伎の要素を盛り込んだスペクタクル。
おもしろいのなんの。16時から20時55分まで正味4時間があっという間でした。
染五郎の早変わりはときどきもたつきましたけど、一所懸命なので好感が持てます。
写真は全部染五郎です。
これでGWはおしまいですね。