お染の七役

隼町の国立劇場で、前進座5月公演「お染の七役」を観てまいりました。
6日の明治座と同じく四世鶴屋南北の作。
あっちが10役早変わりで、こちらは7役早変わり。
おなじみお染久松のお話をベースに、
花形の女形のために一人七役になるようにつくったわけですね。
河原崎国太郎が、
お染、久松、久松の許婚・お光、姉・竹川、芸者・小糸、悪婆・土手のお六、お染の母・貞昌の七役を見事に演じ分けていました。
ストーリーはお家再興にかかわる因縁話で、いかにも南北らしいどろどろワールド。
久松をお染にとられて気がふれてしまうお光がかわいそうです。