「有楽町で会いましょう」とピンクフロイド最新作

taihouji212014-11-13

神保町シアターのマチネで大映映画『有楽町で会いましょう』を観てきました。
冒頭でフランク永井の歌が流れたあと、舞台は大阪へ。
心斎橋そごうでのファッションショーからはじまります。
心斎橋そごうは大阪事務所のご近所でしたから懐かしいのなんの。
ショーの主役はパリ帰りの新進デザイナー・小柳亜矢。京マチ子であります。大人の魅力ですねえ。
彼女が東京に戻る特急列車で隣り合わせたのが建築会社で働く篠原。菅原謙二です。
飛行機もあるのですけど、出会いがないですからね。有楽町も通過しないし。
亜矢の弟は大学生の武志。川口浩です。初々しいです。
篠原の妹は、加奈。野添ひとみです。これまた初々しい。
武志と加奈の恋を中心にした今で言うロマコメですね。
おもしろかったです。
亜矢の祖母・北林谷栄と大阪のばあや・浪花千栄子がすばらしい。浪花千栄子大阪弁は絶品です。このふたりを観るためにもういちど見てもいいと思いました。
有楽町そごうもいいですねえ。お隣に大和銀行有楽町支店も見えて、これまた懐かしい。
アグファカラーの色もいいし、ウエストレックスの音もよし。いい映画でした。
家に帰ったらピンクフロイドの最新作が届いてました。
ジャケットデザインなどはギルモアの前作「On an Island」と似ています。
内容は、といえば、たぶん賛否両論でしょう。
全編に、「ディヴィジョン・ベル」のセッションの時のリック・ライトのキーボードがのっているという点ではすばらしい。
ピンクフロイドの音はリックだったと思います。
ウォーターズのファンは怒るでしょうね。
わかる気もします。
詩はウォーターズですよ。
このアルバムでわかるのはリックがいないとダメだということではありますが、結局、4人いないと物足りないわけですよね。
リックのやりたかったことは、96年の「ブロークン・チャイナ」でやってしまったのかもしれない。
リックなら、こっちのほうが名盤じゃないでしょうか?