イギリスからの学生たち

6時に起きて散歩。いやあ、すがすがしい。夏は朝だ!

8時半には家を出て神田に向かう。アキバのデジタルハリウッド大学でイギリス人の夏期特別留学生のためのゲスト講師を引き受けたのであった。ポーツマスの大学で主にゲーム・デザインの勉強をしている4人で、うちひとりはすでにプロとして仕事をしているそうだ。小村寿太郎を知っているかと聞いたら知らなかった。日本の学生でも同じ答えだろうな。
講義は、豊田さんというチャーミングな通訳の方が臨機応変にこちらのニュアンスをうまく伝えてくれたので、非常にやりやすかった。「紙芝居」なんて言葉もなんとか訳してくれた。単純に翻訳すれば「picture-story show」だけど、それじゃあねえ。豊田さんは絵を一枚一枚見せていく感じを身振りも入れて伝えてくれたのだった。ちょっと凄いでしょ。前回不調だったパワーポイントも今回はうまく動いてくれたし、9時半から12時10分まで時間通りに終了。学生のひとりが、マンガやゲームでは負けているかも知れないが、イギリスには音楽などすばらしいポップカルチャーがある、と言っていたのが、ふむふむイギリス人らしいなあ、という印象。日本の学生よりも熱心だし、ずっと大人だね。9月の京都精華での講義は果たしてこれほどうまくいくのか?

昼は「興安楼」でごま冷やし中華。おいしい。そう言えば学生たちは寿司屋がお気に入りで、昨夜は焼き肉を食べたらしい。日本には冷やし中華といううまいものがある、と教えてあげればよかった。

「まんが最前線」を一部直して送信。

小学館クリエイティブの川村さんが暑い中を訪ねてきてくれて、解説を書くことになっている「くれない頭巾」の資料を預かった。締め切りは来週……なんだか、解説の締め切りが集中してきたような気がする。「高山珈琲」でお茶しながら、やまだ紫さんの本のことで簡単な打ち合わせ。というか、こちらとしてはこうなりますよ、というのを「はいはい」と聞いているだけなのだけど。