クレージーの怪盗ジバコ

午前中、メールの返事などを片づけた後、神保町シアターへ。12時からの回で「クレージーの怪盗ジバコ」を観る。1967年の東宝映画ということは、中学1年生の時に観ているのか。小屋は堺中央劇場だったと思う。あの頃は、堺東東宝が洋画の2本立て、東宝系の封切りは中央劇場だった。原作は北杜夫の小説だが、かなり換骨奪胎されている。ジバコに植木等、彼を追う刑事にハナ肇、その部下に谷啓、ジバコが惚れる美女に浜美枝。「クレージーの」と謳ってるくせに、メンバーの犬塚弘は旅行会社の社長、安田伸は警官、桜井センリは老婆、石橋エータローは社長秘書と脇役ばかり。クレージーキャッツの人気がリーダーのハナと、植木等谷啓に集中していた様子がわかっておもしろい。外国からの窃盗団の一員として、元阪急ブレーブスバルボンが出ていたので驚いた。阪急東宝グループだからなのか? ほかに、藤田まこと青島幸男もちょい役で出ている。お手軽なプログラムピクチャーという記憶しかなかったのだけど、意外にも楽しめる。東宝らしいちょっとしゃれたコメディ映画である。浜美枝のコメディエンヌぶりがいい。
お誘いした芦辺先生とアルカサールで遅い昼食。
仕事場に戻ると、宮坂くんから昨日の原稿に修正依頼。直して、さっき『みどりの魔王』の解説に取りかかったところ。