東京国際ブックフェア

taihouji212010-07-08

新聞を読むと、参議院選挙は自民党が逆転する勢いらしい。消費税引き上げに関しては、民主も自民も同じことで、反対するならほかに入れればいいのに。基地問題などの民主党がやろうとしてできなかった懸案事項に関していえば、自民党ははなからやるつもりもなかったわけで、そこに期待するってのもどうかと思う。いずれにしても、まだ投票もやらないうちにマスコミ的には決まってしまっている、というのがなんだかなあ。
朝から東京ビッグサイトで今日からはじまった「東京国際ブックフェア」に向かう。出版不況でブースも減って、その分海外のブースが目立つような状態。まんなかにぎゅっと集める工夫はしているが、逆に妖怪でも出てきそうな空間が片隅にいっぱいできている。貧乏神が出なければいいが。
逆に同時開催の「デジタルパブリッシングフェア」は例年にない大盛況である。トレンドがこっちに来ているのだろうなあ。セルシスボイジャーのブースでデジタルコンテンツ制作ツールのデモをみたり、凸版印刷のブースで電子書籍のビジネスソリューションについて聞いたりしたが、一番人を集めていたのはグーグルのブースだ。「グーグルブックス」という書籍検索サイトに登録した本の内容閲覧から購読までをサポートするというシステムを大々的にデモンストレーションしていたのであった。http://books.google.com/partnerでアカウントを申請して、本のISBNコードと情報を入力し、本をPDFでアップするかグーグルに郵送すればOKだそう。部分プレビュー(早い話が立ち読み)機能や、登録した本を電子書籍として販売する新しいプラットホームも用意されるということで、おそらくはアンドロイド端末でのコンテンツ配信を狙ったものと考えられる。日本の出版社や流通がもたもたしているうちに、世界はどんどん動いている。

新木場の駅でそばをかき込んで、永田町経由で半蔵門。デジタルコンテンツ協会で「デジタルコンテンツ白書」編集委員会。ここでも3D映画やキンドルiPadが話題の中心である。2006年からの変化のスピードには、各分野のオーソリティたちもいささかびっくりしている。既存のビジネスモデルが通用しない時代になっているということでは認識が一致しているが、この先どうなるかについてはすべてが霧の中というかんじだ。

戻って「みどりの魔王」の解説。