みどりの魔王

久々のスカッとした晴れ。散歩も気持ちが良い。
ダ・ヴィンチ』関係で浅田次郎の『蒼穹の昴』を再読中。前に読んだのは14年前だから、大阪にいた頃なのか。細かなところは忘れているけど、ストーリーの勘所は覚えている。そういう状態で読み直すと、いろいろ気づくところもあっておもしろい。浅田次郎という人は人の出し入れが実に巧妙だ。読んでいてひきつけられるのは、この巧妙さにひかれているのだろうな。
仕事場に出て『みどりの魔王』解説の見直し。全部で12枚ちょっと。横山光輝というマンガ家は作品の面白さが語られることはあっても、作品論やそのテーマが語られることが手塚治虫水木しげるなどに比べて少ない。それは、エンタテインメントというオブラートに難しい部分を上手に包んで、表だってテーマを語らないからなのかもしれない。思いのほか奥が深い人だな、と最近になって感じている。とはいえ、私自身はきちんとした作品論を書く器ではないのだけど。
昼は「中華ひかり」。
藤子・F・不二雄大全集』第2期の請求書が来ていたりして、7月はナニかとものいりである。
4時過ぎに書き直しもできあがったので、原稿を川村さんに送る。今月中の大物は、ベルントさんに頼まれた日本のデジタルコミック事情に関する30枚が残るだけなのかな。あとはイーブックのレギュラーくらい……。あ、先日の竹内さんとの手塚研究をめぐるやりとりも原稿化しないといけないのだった。