気が重い日

選挙は自民党が圧勝。衆参ねじれ現象がふたたび起きたわけだが、唯一両党が協調できるのは消費税10%ってのはどうなのよ。それにしても、民主党の人たちはバカ正直だなあ。言わなくてもいい本音をもらして自爆していく。おそらく、自民党衆議院を解散して国民の審判を受けよ、と迫るだろうけど、今の首相は真っ正直に「わかりました」と言いそうな気がする。解散すれば間違いなく負ける。2大政党が拮抗する民主主義はお題目に終わる。喜ぶのはお役人様たちである。「そろそろ嵐はおわるね」と、どこかから這い出してくる姿が見えるようだ。ああ気が重い。

と言いながら仕事場に出て、日本の電子コミック事情の原稿を書いていたらイノウエさんから電話。声が妙に沈んでいるのでどうしたのかと思えば、『月刊SEMBA』のライター仲間だった百田さんが急死したという知らせである。百田さんは、個性が強いライターさんが多い『月刊SEMBA』の中にあって、明るくさわやかなキャラクターで、書くものには独特のひらめきがあった。関西テレビの『ワイドショーWho』のブレーンを一緒にやっていた頃は、メインキャスターの和多田勝さんから好かれていた。で、酔っぱらうと「おっちゃんとキスしょう」と迫る和多田さんからやんわりと身をかわす百田さんの姿を思い出した。イノウエさんはかなり参っているのだが、何もしてやれない。こういうときにどういう声をかけたらいいのか、まるで思いつかないのだ。ダメオヤジだ。

とりあえず、呑むらにだけメールを送った。大阪方面の連絡などはしっかりものの呑むらがなんとかしてくれるだろう。