「シートン動物記」から貸本マンガの重要性を知る

今日もひだる神はがんばっておるなあ。
仕事場の近所に「福寿苑」という焼き肉屋があった。先日「水漏れのため休みます」という貼り紙が出ていて、工事が始まっていたのだけど、気がつけば看板まではずされて「テナント募集」の貼り紙。かつては銀行や証券会社のサラリーマンで賑わっていたが、いつの間にか金融機関の支店は統合されて、近頃はずいぶんお客も減っていたからなあ。石焼きビビンバと冷麺がおいしかったのだけどねえ。
「まんがのシクミ」の原稿を書き始める。集中講義とお盆進行で早めに何本か入れておかなくてはならないのだ。
昼。川村さんが白土三平の「シートン動物記」を届けてくれた。白土先生による、「『シートン動物記』始末記」がおもしろい。学年誌に連載していた「シートン動物記」が打ち切られて「灰色熊の一生」が青林堂から出たことの顛末である。学年誌のというよりは、当時の商業雑誌の限界についてよくわかる。その意味でも、貸本マンガが存在したことは、今の日本マンガの多様性に貢献大と再認識した。

シートン動物記限定版BOX―完全版

シートン動物記限定版BOX―完全版

「ラ・リヴエール」でランチの後、今後の復刻のことを少し相談。
午後も「まんがのシクミ」。5時過ぎに送信。「ダ・ヴィンチ」用のラフを1本。