還暦です

taihouji212014-12-23

とうとう60歳。還暦になりました。
本当は数えでいくらしいのですけどね。
サラリーマンなら定年ですね。
メフィスト・ファレスに誘われて夜の巷をさまよい
公園のブランコに揺られながら「ゴンドラの唄」を口ずさむ
という雰囲気ですが
今はみなさん65歳まで再雇用でしたね。
10年前、「中野さんの50代は忙しくなるよ」と言ったのは
元少年画報社の添田さんでありました。
たしかに『マンガ産業論』や『謎のマンガ家 酒井七馬伝』のおかげで
ずいぶん忙しくなって
大学の先生の真似事まですることになりましたが
地に足のついた仕事ができていたかどうかは疑問です。
あと5年は、もう少ししっかりした仕事をしたいものです。

写真は11月19日の事務所の30周年&還暦パーティ。

ミュージカル「PUCK」と「ビリー・エリオット」

taihouji212014-12-20

東京宝塚劇場月組公演を観てまいりました。お芝居は、シェークスピアの「真夏の夜の夢」をベースに小池先生が書き下ろしたミュージカル「PUCK」。1992年に月組の大先輩であるフェアリー・スター涼風真世に当てて書かれた舞台の再演です。主題歌をユーミンが書いたことでも話題になりました。「エールの残照」(94年)に谷村新司が関わったりして、宝塚も新しいことに果敢にチャレンジしはじめていた時期でした。
で、2014年版ですが、龍真咲の2代目PUCKが可愛くていいですね。もじゃもじゃ頭に赤いボーダーのシャツというのは、吉祥寺の巨匠を思い出させますが。
ショーは中村暁先生の「CRYSTAL TAKARAZUKA〜イメージの結晶」。ダンスを中心にした中身の濃いショーでした。ホフマンをイメージした「オリンピア」の機械人形(オートマタ)のダンスや、迫力満点の水のイメージの群舞が素晴らしかったです。
夜はみゆき座で「ビリー・エリオット ミュージカル・ライブ」を観てきました。
夕刊フジ」の中本さんおすすめの映画です。
昔、ロンドンで観た舞台ですが、これは最新版の映像化。
何度観てもいいですね。
もちろん、主役のビリーはじめ子役は新キャストでした。
本当にイギリスの舞台は人材が豊富で、これを日本版で作るのは無理かもしれません。
ロンドンで観たときに困ったのは、イギリスの炭鉱労働者のみなさんのアクセントをきちんと表現されていたので、はじめの20分くらいは、別の言語みたいでわけがわからなかったことです。
今回は字幕を読むことができたので、やっとわかりました。
ビリー役のエリオットくん(そうなんです)はもちろん、ビリーのお父さんと親友のマイケルがいいです。
映画なんですけど、何度も何度も拍手をしてしま

年内最後の講義

デジハリ大の講義は本日が年内最終。
水木しげるロードや大洗のあんこう祭りを取り上げながら、まんがやアニメによる町おこしについて説明しました。
ガールズ&パンツァー」の第1回を見てもらいましたが、意外に知らない子が多いのでびっくりです。
石ノ森萬画館と震災の説明で見せた画像にはちょっと驚いたようです。
こまつるからは「師匠の講義はアニメばかりで手抜き」といわれていますが、できれば言葉だけでなく、映像で感じてもらいたいのでありました。
講義のあとで高田馬場まで。
芳林堂書店で開催の泉麻人さんのトークショーを観覧してきました。
復刊ドットコムの左田野社長のご招待でした。
泉さんには22年前につくった「鉄腕アトムワールド」にエッセイをお願いしたのですが、直接お会いしたことがありません。
一度くらいと思って出かけましたが、なんとなく図々しいような気もして、終演後、そそくさと帰ってきちゃいました。
有名人の方にお会いするのはなかなか勇気がいります。
お話はご自身のマンガ体験ですが、大阪と東京の違いやおぼっちゃま(泉さん)とアホガキ(わし)の違いがわかって、面白いなあと思いました。
うちはマンガは床屋か友達の家で読むものでしたから。

グルダのバードランド

グルダのバードランド・ライブが入っているというので買ってしまいました。
1956年の録音ですが、このときグルダザルツブルグでの演奏会とダブルブッキングだったそうです。
で、選んだのはニューヨーク。
なんとまあ、前日にはチャーリー・パーカーのライブがあった会場での他流試合。フィル・ウッズやセルダン・パウエルが迎え撃つ、という雰囲気でしょうか。
自らの演奏については「でき悪くなかった。が、俺がクラシックでやっているレベルには遠く及ばない」と言ったとか。
聴いてみると、ソロパートもなかなかいいです。ウッズやパウエルとの掛け合いも見事です。
それにしても、10枚入ってこのお値段は・・・・

Genie und Rebell / Genius and Rebel

Genie und Rebell / Genius and Rebel

モーツァルト!&雷鳥のグリル

taihouji212014-12-13

お昼は帝国劇場で「モーツァルト!」を観てまいりました。
2002年の日本初演を日生で観てからですからかれこれ12年のお付き合いです。
初演以来、ヴォルフガング役の井上芳雄くんは今回で卒業。
力の入った演技で、12年の集大成にふさわしい舞台でした。
オポルトの市村さん、コロレド大司教の山口さんはもちろん
今回、ナンネール役の花ちゃんも、
ヴォルトシュテッテン男爵夫人のおささんも最高でした。
席は2階の一番後ろの真ん中。
意外と見やすいのでびっくりでした。
夜は家のものと10日早い還暦祝いを木場の「ビストロ・ド・リヨン」で。
前菜は生牡蠣、メインはスコットランド雷鳥のグリル、フォアグラ添え。
この時期はジビエが出るので毎年楽しみにしています。
猪、鳩、鹿ときて、今年は雷鳥
いいですねえ。
ワインはアルザスのミュスカでした。
こういう形でのお祝いがいつまでできるのかはわかりませんが
長く続けられるといいですね。

レジュメ

京都精華大学デジタルハリウッド大学の講義用レジュメは『マンガ進化論』をベースにその都度、改訂しているのですが、今日やる予定の電子コミックに関して、夏の京都精華大学の集中講義で使ったレジュメはほぼ全面的に書き直しとなりました。半年も経っていないのに、それほど変化が激しいわけですね。
いつまで時代に追いついていられるものやら・・・・・・

学生さんからの手紙

京都精華大学から転送されてきた郵便を開けると、近大の学生さんからの取材依頼でした。ジャーナリズム論の実習で「世界でのマンガブーム」について取材してまとめるのだそうです。
できれば答えてあげたいのですけど、この時期に関西まで行くのは無理なので、質問項目に文書でお答えするという形にしました。
客員教授という肩書きをみて、京都にいると錯覚されたのでしょうね。学生さんに限らず、学校に依頼がいくことが年に何度かあります。客員でもちゃんと毎週学校に行っている先生はたくさんいますけど、小生は「なんちゃって」客員教授ですからねぇ。
「このひとに訊いたらどうか」みたいなことも含めて書いていたら、A4用紙2枚になってしまいました。やれやれ。
ただ、手紙には12月前半には取材したい、とあったので、大丈夫なのかなあ、と心配しています。